■ 脳神経科学の専門家によれば、忘却曲線に基づいて、1回目が翌日、2回目がその1週間後、3回目がその2週間後、4回目がその1ヵ月後、5回目がその2ヵ月後、とするのが理想的な復習のタイミングと言われています。 理想ではありますが、現実的にこれを実践するのはかなり難しいことですし、仕事をしている人にはほぼ不可能です。
暗記 何時間おき?
精神科医で受験アドバイザーの和田秀樹氏によると、人の脳は暗記してから9時間経つと記憶の保持率が急激に下がるため、暗記したことは9時間以内に復習するとよいのだそう。 前日の就寝前に暗記したことを早朝に復習すれば、覚えたいことを確実に記憶できます。 早朝の勉強はまず前の晩の復習から始めましょう。
記憶 何日で忘れる?
彼の研究によれば、人間は学習後20分後には42%忘れ、1時間後には56%忘れ、1日後に は74%忘れ、1週間後には77%忘れてしまいます。 エビングハウスは「人間は忘れる生き物」と称しています。
記憶 いつまで?
人の脳は1度学習したことを1時間後には56%忘れ、1日後には74%、さらに1週間後には77%、1カ月後には79%を忘れるという調査結果があります。 この時間と記憶の関係を表した図を「エビングハウスの忘却曲線」と言います。
記憶の定着 いつ?
寝る前の1~2時間は記憶が定着しやすい時間帯とされているため、復習する際に効率がよい時間帯といえます。 寝る前なので、論理的な思考が必要な科目(理数系)だと目が冴えてしまうかもしれませんが、地理や歴史、英単語などの暗記学習は寝る前の時間帯が最適です。 ただし、睡眠時間を削ってまで復習の時間を確保する必要はありません。