高齢者が低栄養に陥るきっかけはさまざまです 4)。 高齢夫婦のみや高齢者単独世帯、足腰の機能低下、運転ができなくなることによって食事の準備が難しくなる場合や、ストレスといった精神的要因、不規則な生活、孤独感といった社会的な要因、栄養知識の不足、などいろいろなことが原因となります 4)7)10)。
高齢者 栄養不足 なぜ?
高齢者の場合、「咀嚼(そしゃく)機能の低下」「消化機能の低下」「筋肉量・水分量保持の低下」によって、栄養が吸収されにくくなることも低栄養を引き起こす要因となっています。
低栄養 なぜ起こる?
身体活動量が低下することで、1日のエネルギー消費量が減って、食欲が低下し、食事の摂取量が減少してさらに低栄養となります。 また、筋量や筋力の低下に加えて認知機能の低下など精神的な面の機能低下も加わると、さらに活動量が低下し、社会的な側面も障害され、日常生活に支障をきたすようになります。
高齢者 低栄養 どうなる?
低栄養状態が長期にわたると、「フレイル」・「サルコペニア」・「ロコモティブシンドローム」と呼ばれる身体機能低下の引き金になることがあります。 健康な体を維持する機能やストレスに対する力が低下した、虚弱・脆弱な状態。 筋肉量減少・筋力低下により、体全体の機能が低下する状態。
高齢者 たんぱく質不足 なぜ?
高齢になると身体の消化吸収力が低下するため、若い人と同じ量のタンパク質を摂っても、効率よく筋肉や血管にすることができません。 1日あたり必要とされるタンパク質の摂取量は、高齢者と若年成人(18~31歳)とでは必要量に差は無いとされています。