加齢に伴い身体機能が徐々に低下し、筋力、バランス能力、瞬発力、持久力、柔軟性が衰え、とっさの反射的防御動作が、すばやく力強く行えなくなります。 また、自分自身の予測・期待する動作と現実の動作との間に齟齬が生まれて転倒を引き起こすことがあります。
高齢者の転倒による影響は?
転倒が起こす心身への影響で最も重要となるのは骨折を発症することです。 高齢者でよくみられる骨折は4つで、大腿骨近位部の骨折(特に大腿骨頚部骨折)、脊椎圧迫骨折、上腕骨近位端骨折、前腕骨遠位端骨折があげられます。 特に高齢者では骨が弱くなっていることが多く、容易に骨折を起こします。
転倒転落の症状は?
転倒リスクを増加させる身体的な障害には、以下のようなものがあります。バランスまたは歩行の障害視力障害特に足の感覚不良筋力低下認知障害血圧または心拍動の障害
高齢者 転倒 繰り返す 何科?
痛みが続く場合は、再度整形外科の受診をおすすめします。 再度のレントゲン検査やCT検査、MRI検査が診断に役立つ場合もあります。 大腿骨近位部の骨折は寝たきりにつながる可能性もあり、特に注意が必要です。 転びやすくなっている方は骨粗鬆症がないかを調べることをお勧めします。
転倒リスク なぜ?
筋力低下や平衡機能低下などの加齢変化と、疾病による身体的疾患によって、歩行能力の低下がもたらされます。 さらに、睡眠薬や抗うつ薬などによる薬物の影響や、段差や履物などによる物的環境が加わって、転倒を招くのです。 また、これまでに転倒したことのある患者さんは、再転倒に至る可能性が高くなることがわかっています。