健忘症とは、こういったよくある笑い話になるようなもの忘れではなく、その度合が病的に著しい場合を指します。 数分前、数日前、あるいはもっと前の体験の記憶が失われ、日常生活に支障を来たすようなケースです。 どのくらい前まで思い出せなくなるかは、人によってさまざまです。
一過性健忘症の症状は?
何の前触れもなく、直近数時間の出来事についての記憶を喪失することが主な症状。 自分や家族の名前などはわかるが、今日何をどのようにしていたか、今自分はここで何をしているのかなどがわからなくなる。 発症中はその時自分がしていることや状況などを記憶することもできない。
一過性健忘症の原因は?
原因 一過性全健忘の原因は不明です。 けいれん発作、片頭痛、側頭葉へ血液を供給する動脈の一時的な閉塞(例えば血栓によるもの)、心理的要因などが原因になりうると考えている専門家もいます。 しかし、これらの病態が一般的な原因であることを示す確固たる科学的証拠はありません。
健忘症の種類は?
その原因に応じて、健忘は次の2種類に分けられます。一過性のもの(頭部外傷後などにみられます)永続的で変化しないもの(脳炎や脳の大部分に影響を与える脳卒中などの重篤な病気の後にみられます)進行性のもの(アルツハイマー病など、脳の特定の領域に進行性の変性が生じる病気でみられます)
記憶障害の症状は?
記憶障害には、新しい出来事を覚えることができなかったり、覚えてもすぐに忘れてしまったり、自分がこれまで体験してきた過去の出来事について思い出せなかったりする症状があります。