厚生労働省は7月9日、介護職員は近い将来必要になる介護職員数を発表しました。 2019年度時点で介護職員として働いていた人数(約211万人)を基準として、2023年度には22万人ほど積み増した約233万人が必要になるとしています。
介護人材不足 いつから?
少子高齢化に伴って高齢者の数は増加するものの、働き手となる人材が少ないのが現状です。 経済産業省の試算によれば、2035年に介護の分野での人材不足は79万人に達するとされています。 現在でも人材不足といわれている中、さらなる人材不足の時代がやってくることになるのです。
介護士の人口は?
介護職員数は平成12年の約55万人から平成17年の約112万人と約2倍になっており、最近は毎年約10 万人ずつ増加している。 また、介護職員に占める介護福祉士の割合は施設で約4割、在宅で約2割で推移している。
介護人材不足 どうなる?
そのなか、介護業界では人手不足によるサービス低下や労働環境の悪化による離職率の上昇、経営状態の悪化が危惧されています。 2021年7月に厚生労働省が公表した介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数によると、2025年度には約32万人、2040年度には約69万人を追加で確保する必要があるとされました。
介護業界 人手不足 なぜ?
採用が困難の理由は「人材獲得競争が激しい」 その結果、「同業他社との人材獲得競争が厳しい」56.9%、「他産業に比べて、労働条件等が良くない」55.9%、「景気が良いため、介護業界へ人材が集まらない」44.5%でした。 不足感の理由は、同業他社との厳しい採用競争にあると感じている事業所が多いことが分かりました。