下肢静脈瘤は良性の病気なので、放置しても命に係わることはありませんが、静脈のボコボコが目立つようになったり、むくみやだるさなどの症状でQOL(生活の質)の低下につながるおそれがあります。 さらに悪化すると湿疹や色素沈着などの皮膚炎がおきたり、潰瘍といって皮膚の一部に穴があくことがあります。
静脈瘤はなぜできるのか?
静脈瘤は静脈の中にある弁の機能が悪くなったり壊れてしまうことが原因で起こり、高齢の方や女性に多く見られます。 また、妊娠中はエストロゲンというホルモンが原因となり血液量が増えたり、子宮が大きくなることで下腹部が圧迫されることにより下肢静脈瘤や陰部静脈瘤ができやすくなります。
静脈瘤の痛みは?
この血栓性静脈炎は静脈瘤の中に血栓と呼ばれる血の塊ができた状態で、血栓ができた場合は静脈瘤が赤くはれて痛みを伴うようになります。 また、症状が悪化すると痛みだけではなく熱が出るケースも少なくありません。 そのため、血栓性静脈炎になってしまった場合は、すぐに血管外科を受診するのがよいのではないかと思います。
静脈瘤の症状は?
下肢静脈瘤のおもな症状足の血管が目立つふくらはぎがだるい、重痛い、疲れやすい足がむくむふくらんでいる血管が熱くなる、ピリピリする寝ているとき、明け方につるふくらはぎに湿疹ができる、くるぶしの上が茶色になるくるぶしの上に潰瘍ができる
静脈瘤の危険性は?
下肢静脈瘤は良性の病気ですので急に悪化したり命にかかわることはありませんので安心してください。 しかし、足のだるさや、むくみなどの症状が慢性的におこり生活の質(QOL)を低下させます。 まれに湿疹ができたり、皮膚が破れる潰瘍(かいよう)ができ重症になることがあります。