原因は物理的要因(非感染性)です。 屈曲部にカテーテルを留置したり、不用意に動かしたり、カテーテル固定が確実でない時に、カテーテルが静脈内で動くことで血管内膜に損傷が生じます。
点滴 静脈炎 なぜ?
また、血管刺激性の低い抗がん薬でも、点滴の針の刺激などで静脈炎が起こることがあります。 血液のpHは弱アルカリ性(pH7.4程度)です。 薬のpHが酸性側あるいはアルカリ性側にかなり傾いた場合、血管を刺激し、痛みや炎症を引き起こす原因となります。 浸透圧が異なる溶液に接触すると、血管内皮細胞が傷つきます。
点滴 腫れる なぜ?
原因は、点滴液による刺激や感染により「血管炎」を起こしているからです。 血管炎が起きたら、針を抜いて別の血管に刺し替えなければなりません。 また、点滴が漏れて腕が腫れた経験をお持ちの方もおられるでしょう。 水分補給のための点滴であれば、腫れは短期間で引きますが、抗がん剤の点滴の場合は治りが悪いこともあります。
点滴痛いどうする?
点滴中に静脈炎や血管痛が出現した場合は、症状が落ち着くまで入浴等、血管を温 める行為は控えてください(シャワーはかまいません)。 痛みが続き、腫れるようでし たら、病院にご連絡ください。 ダカルバジンは光や熱によって分解されやすく、光分解によって生じた物質が血管 痛を起こすと考えられています。
静脈炎って何?
静脈炎じょうみゃくえん 静脈壁に生じる炎症で,しばしば血栓の形成をみるので血栓性静脈炎とも呼ばれる。 急性期の症状は発熱,局所の疼痛,硬結などで,慢性になるとその静脈の腫脹,色素沈着,潰瘍形成,チアノーゼなどが認められる。 敗血症のような症状を伴う場合もある。