うつ病の診断を受けてから、十分な休養をとりながら適切な薬物治療を開始することで、1~3カ月ほどで症状が軽快(症状が軽くなること)するのが一般的ですが、人によっては半年以上かかるケースもあります。 抗うつ薬による治療は少量から様子をみながら開始し、徐々に増量して治療に必要な量を処方することになります。
精神疾患は治りますか?
統合失調症や躁うつ病も、治療を中断すると再発する可能性が高いため、「病院に行かなくてもよくなる」という意味で「治る」ことは困難です。 しかし、統合失調症や躁うつ病を、適切や薬物療法を続けて症状をコントロールしていくことは(患者さんの重症度にもよりますが)可能です。
精神疾患の好発期は?
精神疾患(心の病気)を最も発病しやすいのは、10~20代の若者といわれています。 この時期はその後の人生で重要となる学力や対人関係能力・生活能力などを発展させる重要な時期に該当します。
精神的な病気の治し方は?
精神療法的な治療法としては、精神療法(個人療法、集団療法、家族療法、夫婦療法)、行動療法(リラクゼーション訓練や曝露療法など)、催眠療法などがあります。 主な精神障害では、薬物療法と精神療法を併用することで、一方を単独で用いるより高い治療効果が得られることが、多くの研究によって示されています。
うつ病が何年も治らない?
うつ病は長期化することも多い 「精神保健医療福祉のデータと政策」によると、うつ病患者の20~30%が長期化しており、5年以上、治療を続けている人もいます。 うつ病の症状が長引くことを「うつ病の遷延化(せんえんか)」と呼び、現代のうつ病の特徴の一つです。 うつ病が長引く原因はいくつかあります。