関節拘縮とは、不動などによって関節の可動域が減少することをいいます。 特に、股関節・膝関節の屈曲拘縮などが発生すると体動を困難にさせ、殿部局所にかかる体圧を高めることにつながり、褥瘡発生の要因となります。
なぜ拘縮するのか?
拘縮の原因 拘縮は麻痺により筋肉が萎縮し、寝たきりで身体を動かさないことで筋肉や軟部組織にコラーゲン(繊維)が徐々に蓄積し、筋肉が繊維化していくことで、柔軟性が失われて引き起こされます。
心不全 褥瘡 なぜ?
心臓など重要な臓器に血流量を保とうとし、皮膚や筋肉の血流量を減らすため、皮膚そのものの機能が低下している状態です。 そのため、組織の耐久性が低下し、褥瘡が発生しやすいのです。
ポジショニングはなぜ必要なのか?
その基本をふまえた上で、ポジショニングには2つの目的が考えられます。 ひとつは身体を安定させ保持すること、もうひとつは動きを促進し能力や可能性を広げるために支持をするという考え方です。 これまで姿勢の変化=動きが呼吸、消化、血液循環など体内の活動を促進することはあまり重要視されてきませんでした。
背抜き なぜ?
「背抜き、尻抜き、かかと抜き」ですることは身体とマットレスを離すだけではないんです。 一番の目的は、離すことです。 これにより、圧迫感やツッパリ感はほとんど取り除けます。 それでもまだ身体をマットレスに戻した後、違和感が残ります。