丈夫な骨や歯をつくるためには、バランスのよい食事と運動が大切ですが、特にカルシウムはしっかりとりたい栄養素です。 また、カルシウムは強い歯や骨をつくるだけでなく、筋肉の収縮や神経を安定させる作用もあります。 子どもが心身ともに健康に育つために、日ごろからカルシウムを充分に摂取することを意識しましょう。
カルシウムが不足するとどうなりますか?
カルシウムが不足するとどうなるか カルシウムが不足すると、骨や歯が弱くなります。 幼児では骨の発育障害が起こり、成長が悪くなります。 不足状態が長期間続くと、骨密度の上昇が妨げられて丈夫な骨が形成できなくなり、高齢期、特に閉経後の女性では、骨粗鬆症が起こりやすくなります。
カルシウムは何がいい?
牛乳をはじめとする乳製品はカルシウム源としてもっとも効率がよく、豆腐や納豆などの大豆製品、骨ごと食べられる小魚、ひじき・わかめ・のりなどの海草類、小松菜やちんげん菜などの緑黄野菜も優れています。
カルシウムはいつとるのがいいか?
カルシウム・マグネシウムはアルカリ性なので、食後すぐに摂ると胃酸を中和してしまい、消化不良を起きやすくしてしまいます。 食後2~3時間は避け、朝食前や昼食前、就寝前などに摂るようにしましょう。
カルシウムを取るとどうなる?
逆に、カルシウムを摂りすぎると便秘になることが知られています。 さらに、カルシウムの摂りすぎで前立腺がんや心疾患のリスクが上がるといわれていますが、これはサプリメントを使ってかなり大量に摂取した場合に起こるもので、一般の食品を食べて摂取しているのであれば摂りすぎの心配はありません。
カルシウムの摂り過ぎはいけませんか?
カルシウムを摂りすぎてもよくない たとえば、カルシウムを過剰に摂取すると、尿中のシュウ酸と結合して固まるカルシウム結石や、血液中のカルシウム濃度が高くなる、高カルシウム血症などを引き起こすことがあります。 特に、1つにカルシウムを凝縮しているサプリメントや栄養強化食品を利用するときは、注意が必要です。
カルシウムが多いとどうなるの?
高カルシウム血症とは、血液中のカルシウム濃度が非常に高い状態をいいます。 カルシウム濃度の上昇は、副甲状腺の問題や、食事、がん、骨に影響を及ぼす病気が原因で発生します。 最初に消化管の不調、のどの渇き、多尿がみられ、重症化すると錯乱、やがて昏睡に至ることがあります。