高カルシウム血症とは、血液中のカルシウム濃度が非常に高い状態をいいます。 カルシウム濃度の上昇は、副甲状腺の問題や、食事、がん、骨に影響を及ぼす病気が原因で発生します。 最初に消化管の不調、のどの渇き、多尿がみられ、重症化すると錯乱、やがて昏睡に至ることがあります。
高カルシウム血症の要因と考えられるものはどれか?
see table 高カルシウム血症の主な原因 主な原因には副甲状腺機能亢進症,ビタミンD中毒,がんなどがある。 臨床的特徴としては多尿,便秘,筋力低下,錯乱,昏睡などがある。 診断は,イオン化カルシウムおよび副甲状腺ホルモンの血清中濃度測定による。
高カルシウム血症 どのくらい?
高カルシウム(Ca)血症は,血清Caが10.3mg/dL以上のことである。 軽度なら脱力感,易疲労感,集中力の低下,頭痛,口渇,食欲不振,悪心,便秘などの非特異的症状が主体である。 重症例では記憶障害,傾眠や昏迷等の中枢神経障害,腎機能障害から高カルシウム血症クリーゼをきたし,昏睡や急性腎不全に陥る場合もある。
PTH 高いとどうなる?
症状 PTHの過剰な分泌は、骨から血液中へのCa吸収を引き起こし、骨がもろくなる「線維性骨炎」となり、骨痛や骨変形・病的骨折などの原因となります。 また、血液中のCa濃度が高くなると、さまざまな場所へCa沈着(異所性石灰化)し、動脈硬化や弁膜症・関節炎などを引き起こします。
高カルシウム血症 脱水 なぜ?
高カルシウム血症の場合脱水症がほぼ必発ですが、その理由は尿細管内に 流れてくるカルシウムがナトリウムの再吸収を阻害して塩分喪失に働くためです。 またADL の低下した高齢者などでは骨からのカルシウム溶出が亢進しており、薬剤の投与なしでも 高カルシウム血症を呈している場合があります。