嚥下反射が衰えると同時に咳反射も低下すると吸気以外に食物や唾液、それに含まれる細菌が本来は清潔な気道に入り込むようになります。 少量ならば気道の粘膜線毛輸送系や免疫機能が働いて細菌を防御しますが、誤嚥が悪化すると嚥下性肺炎を繰返すようになります。
咳嗽反射 低下 なぜ?
高齢になる となぜこの咳反射が低下するかというと、脳血管障害が関係していると言われています。 加齢に伴い脳 血管の動脈硬化により血流低下をきたし脳梗塞をおこりやすくなります。 その中でも大脳基底核という 部分の血管の病変により嚥下機能や咳反射(防御反応)が落ちてきます。
むせるとどうなる?
「誤嚥」し、「むせ」が起こっても気管に入った食べ物・唾液を出すことができずに、肺炎を起こすことがあります。 これが「誤嚥性肺炎」です。 特に、体力の低下した高齢者や脳血管疾患の患者様に多いといわれています。 また、はっきりとした「むせ」がなくても「誤嚥」がおこっており、「誤嚥性肺炎」となることもあります。
咳嗽反射 何神経?
咳嗽反射は、気道壁表層の咳受容体の刺激が迷走神経を介して、延髄の咳中枢に伝達されて惹起される。
脳梗塞 痰が絡む なぜ?
脳梗塞を起こした直後に重症で意識障害が悪化しているときは、舌の根元が気管の入り口に沈んで気道が塞がれやすくなり、痰もたまりやすくなります。