飲食前のお口の中はpH7の中性ですが、飲食を開始するとすぐに酸性に傾きます。 食事中はpHが元に戻ることはなく、歯が溶ける状態が続きます。 つまり間食が多かったり、ダラダラと飲食をしているとむし歯になりやすいということです。 飲食を終えると唾液のはたらきにより、お口の中のpHは元の中性へと戻ります。
口の中で何性?
中性は、酸性とアルカリ性のちょうど中間の性質です。 通常、口の中は中性です。 酸により口の中は酸性になります。
人間の唾液は何性?
唾液は99.5%が水分です。 唾液のpH(ペーハー)は平均6.8(中性に近い弱酸性)ですが、唾液の量が多いほどpHは高くなります。 唾液の分泌量は1日1.0~1.5lですが、安静時では1時間当たり平均19mlであるのに対して、睡眠時には1時間当たり平均2mlと少なくなります。
人の涙 何性?
涙は人間の排出するもののなかで一番きれいなものです。 成分は98.0%が水で,そのはか,約1.5%のナトリウム・カリウム・アルブミン・グロブリンなどのほか,0.5%のたん白質がふくまれています。 涙が塩辛く感じるのはナトリウムが含まれているからです。 なお,涙のPHは7.5~8の弱アルカリ性です。
なぜ口の中は酸性になるのか?
人間は口にする食べ物に含まれる酸や、虫歯菌が作り出す酸によってお口の中が酸性に傾きます。 ややアルカリ性の唾液はその酸を洗い流し、お口の中を中性にもどして中和し、健康な状態を維持する役割があります。