現在、日本は狂犬病の発生のない国です。 なお、輸入感染事例としては、狂犬病流行国で犬に咬まれ帰国後に発症した事例が、昭和45年(1970年)にネパールからの帰国者で1例、平成18年(2006年)にフィリピンからの帰国者で2例、令和2年(2020年)にフィリピンからの入国者で1例あります。
日本狂犬病 いつから?
国内での感染は1956年にヒトとイヌで、1957年にネコで確認されたのが最後であるが、帰国者や入国者からの確認は散発している。 国内での感染が確認されなくなって以降、日本で狂犬病が発症した事例は4件で、すべて海外経由の感染である。 1970年に、ネパールを旅行中の日本人旅行者が犬に咬まれ、帰国後に発病・死亡した事例。
狂犬病 どこの国?
インドや中国などアジアでの発生が大部分ですが、アフリカ、ヨーロッパ、北米・中南米など全世界でみられます。 現在、狂犬病の発生がない国は、ノルウェー、スウェーデン、アイスランド、イギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド、台湾、日本、グアム、ハワイ、フィジー諸島のみとなっています。
狂犬病はどこからきた?
流行の発端は猟犬を伴って岡山地方から来た猟師が宿泊した家の飼いイヌであったといわれている。 1906年には青森県下で狂犬病が流行し、狂犬病のイヌ157頭、狂犬病のウマ6頭、狂犬病死亡者11名の被害を出したが、流行の発端は日露戦争後に樺太から凱旋した軍人が連れ帰ったイヌであるといわれている。
狂犬病の予防接種をうけなかったらどうなる?
狂犬病ワクチンを打たなかった場合どうなりますか? 獣医師の判断により狂犬病予防接種が免除された場合を除き、飼い犬に狂犬病予防注射を受けさせなかった場合、20万円以下の罰金の対象となります。 2019年には狂犬病予防法の違反により174件もの検挙数が報告されています。