潰瘍性大腸炎とは 潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜(最も内側の層)にびらんや潰瘍ができる大腸の 炎症性疾患 です。 特徴的な症状としては、血便を伴うまたは伴わない下痢とよく起こる腹痛です。 病変は直腸から連続的に、そして上行性(口側)に広がる性質があり、最大で直腸から結腸全体に拡がります。
大腸炎の病名は?
潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)は炎症性腸疾患(えんしょうせいちょうしっかん)のひとつで、大腸の粘膜に炎症が起きることによりびらんや潰瘍ができる原因不明の慢性の病気です。 主な症状としては、下痢や血便、腹痛、発熱、貧血などがあります。 また、さまざまな合併症が発現することがあります。
潰瘍性大腸炎 どんな人がなる?
潰瘍性大腸炎は、若年者から高齢者まで発症しますが、発症年齢の主なピークは、男性では20~24歳、女性では25~29歳です。 しかし最近では、40代以降でも、多くの人が発症すると言われています。 重症の患者さんは少なく、全体の9割が「軽症~中等症」の患者さんで占められています。
潰瘍性大腸炎 どんな便?
潰瘍性大腸炎の主な症状は、粘血便(粘液と血液が混ざった便)や、下痢、下腹部の痛みです。 潰瘍性大腸炎の患者さんは、大腸の粘膜が傷ついていて出血しやすいため、便に血液が混じることが多くなります。 症状の軽い人では、下痢もなく血液が便の表面に付く程度で、痔による出血と間違われることもあります。
潰瘍性大腸炎は何科?
潰瘍性大腸炎には寛解と再燃を繰り返し、慢性化する特徴があります。 長期化すれば、大腸がんの発症リスクも高まります。 自覚症状がある方は早めに消化器内科に相談をしましょう。