涙点は上下のまぶたの鼻側( 目頭 めがしら )にあり、涙の排出口としての役割を担っています。 涙点から吸引された涙は、 涙小管 るいしょうかん 、 涙嚢 るいのう 、 鼻涙管 びるいかん を通って鼻の奥に流され、さらにそこから喉へと流れていきます。 これら涙の排出経路を「 涙道 るいどう 」といいます。
涙はどこから出てくるのか?
どこから出るの? 涙腺で血液から作られ、3層構造を成しています。 涙は、眼窩(頭蓋骨の目のくぼみ)の内側の、まゆ毛の目尻よりの下にある涙腺で、血液を原料に合成されます。 単なる水のように思えますが、実際には外側から油層、涙液層、ムチン層の3層構造になっています。
涙道 どこ?
涙道は目の内側にあり、涙点(入口)が上下にあり、涙小管、涙嚢、鼻涙管と通って、鼻の中に流れていきます。 このどこかが詰まると、流涙症状が出ますし、場合により目ヤニも出ます。 当院では、涙道内視鏡、鼻内視鏡を用いて、どのような涙道疾患にも対応しております。
鼻涙管 どこ?
鼻涙管【びるいかん】 内眼角(目がしら)の深部にあって,涙嚢から下方に進み上顎骨の中を通って鼻腔の下鼻道に開く管。 内面は鼻粘膜の続きでおおわれる。 涙器の一部で涙の正常な通路。
涙道障害の症状は?
涙道障害は涙の通り道である「涙道」が狭くなったり、塞がったりすることを言いま す。 また、涙で眼の表面がにじんだり、涙がこぼれ落ちる症状(進行例)を「流涙」と言 います。 涙の分泌量が減るなどにより、目の表面が乾燥する状態で角膜に傷がつくこ とがあります。