涙液層は涙の主成分で、主涙腺と副涙腺から分泌されます。 ドライアイの人の涙は主にこの涙液層が減少しているのです。 角膜と接しているムチン層は、ゴブレット細胞(結膜胚細胞)で作られ、角膜の細胞が水をはじかないよう接着する役割があります。 まばたきをすると、涙は涙腺から排出管を通って、目の表面に流れます。
涙道 どこ?
涙が通る涙道は、上下の目頭にある小さな孔=涙点から始まり、眼表面の涙はこの上下涙点から上下涙小管を通り、涙嚢と呼ばれる涙の溜まる袋に向かい、その後鼻涙管を通って鼻の中へ排出されます。 涙道のどこかが狭くなった状態を涙道狭窄、閉じてしまった状態を涙道閉塞といいます。
涙が出るのはなぜ?
涙のうちの約10%は、まばたきとまばたきの間の目を開いている時間に蒸発します。 残りの90%は、まばたきによって涙点へと排出されます。 人は安静時、1分間におよそ21回※のまばたきをします。 パソコンやスマートフォンなどを見ると、まばたきの回数が減少して目の表面から涙の蒸発量が増える結果、ドライアイになります。
泣くと鼻水が出るのはなぜ?
泣いたときに鼻水が出るのは、鼻の中には鼻涙管と呼ばれる管があり、眼球から涙が流れてくるからです。 普段も少量の涙が鼻の中へ流れていて、鼻水の一部には涙が含まれています。
涙囊 どこ?
涙は、涙腺(るいせん=上まぶたの外方にある腺)でつくられ、それが角膜を潤し、目頭の上下のまぶたの縁にある涙点から涙小管(るいしょうかん)と呼ばれる細かい管に入って、目と鼻の間にある涙嚢(るいのう)に集まります。