馬はもともと「匹」で数えましたが、のちに「頭」で数えるようになりました。 「蹄 (てい) 」はひづめのことで、そこから馬を数えます。 馬の4本の脚 (あし) にそれぞれ1蹄ずつついているので、4蹄で「1頭」と数えます。
馬はどうやって数える?
夏目漱石など、昔の文学作品などでも馬を「匹」で数える記述が見られます。 そこから「匹」は馬だけではなく他の動物を数える言葉としても使われるようになっていったのです。 しかし、現代では馬は「匹」ではなく「頭」と数えます。 実はこの「頭」という数え方が定着したのはまだ最近のことで、早くても明治時代末期からと言われています。
何匹 何頭?
「匹」や「頭」が代表的ですが、これにはれっきとした使い分けのルールがあるといいます。 もちろん細かい例外はありますが、基本ルールは人間より小さい場合は「匹」、大きい場合は「頭」で数えるのだそう。
頭 数 なぜ?
西洋では放牧に出した牛の数が減っていないかを確かめるために、頭数(あたまかず)を確認することから、牛は"head"で数え、それがやがて大形の家畜一般の数え方となりました。 20世紀に入り、西洋の動物学などの論文で"head"と書かれた部分が「頭」と日本語に直訳されました。
鹿はなんて数える?
解説 「蹄」はひづめのことで、シカを数えることもあります。 鳥類を除く動物一般は「匹」で数えます。