そのため、慢性胃炎は早期にしっかり治療を受けて治しておくことが重要です。 治療方法は、原因がピロリ菌によるものであれば、除菌治療を実施します。 除菌治療は、胃酸の分泌を抑える薬と抗菌薬を7日間服用するだけです。 除菌治療の成功率70%程度です。
慢性胃炎放置するとどうなる?
慢性胃炎を放置しておくと、胃の粘膜が薄くなる萎縮性胃炎に進んでしまいます。 萎縮性胃炎が続くと、胃の粘膜が腸の粘膜のようになってしまう腸上皮化成を起こし、その一部ががん化し、胃がんへと成長してしまいます。
慢性胃炎 どうする?
ピロリ菌の除菌治療 ピロリ菌を除菌するために、除菌剤や胃の炎症を抑制するお薬などを服用します。 1日2回の服用を1週間継続します。 なお、内視鏡を使ったピロリ菌検査により、慢性胃炎と診断された場合には、2回まで保険適用で除菌治療が受けられます。
慢性胃炎は治りますか?
慢性胃炎の根本的な治療法はありません。 症状がない場合は、治療することなく経過をみてよいです。 しかし、発症の原因がピロリ菌感染である場合は、通常3種類の薬(抗生物質2種と胃酸分泌をおさえるプロトンポンプ阻害薬)を1週間服用し、除菌を行ないます。
慢性胃炎 どうなる?
慢性胃炎が長期にわたり継続すると、炎症によって胃の粘膜が薄くなる萎縮性胃炎になります。 病状が進行すると、胃の粘膜が腸の粘膜のように薄くなる腸上皮化生が起こります。 この腸上皮化生の一部が胃がん化するとされているため、注意が必要です。