猫又、猫股(ねこまた)は、日本の民間伝承や古典の怪談、随筆などにあるネコの妖怪。 大別して山の中にいる獣といわれるものと、人家で飼われているネコが年老いて化けるといわれるものの2種類がある。
猫又 どんな妖怪?
猫又は年老いた猫が化けた妖怪で、大柄な猫のような外見で尻尾が2つに分かれているという特徴があります。 性格は多種多様で、凶暴で人間に悪さをする猫又もいれば穏やかで飼い主に恩返しをするような猫又もいます。 猫又には、ペットとして飼われていた猫が化けた猫又と野生の猫が化けた猫又の2種類がいると言われています。
猫又は誰?
猫又伝説「黒部峡谷の猫又山」 越中国(富山県)の黒部峡谷に出現したと伝えられている猫又は、もともと富士山に住む老いた猫でした。 老猫は狩で他の獣とともに駆り出されたとき、軍兵を食い殺して逃げ回った末、富士山から追放されてしまいます。
化け猫 何をする?
化け猫のなす怪異は様々だが、主なものとしては人間に変化する、手拭を頭にかぶって猫おどりする、人間の言葉を喋る、人間を祟る、死人を操る、人間に憑く、山に潜み、オオカミを引き連れて旅人を襲う、などといったことがあげられる。
猫又 何年生きたら?
長生きした猫は化ける しばしば語られているのが「10年生きた猫は化け猫に、20年生きた猫は猫又になって人間を化かす」といった俗説。 化けるまでの年数は説によって異なるようだ。 なぜかどちらも“人間に飼われている猫”限定らしく、野良猫が化けるという話は聞かない。