正常な脈拍は1分間に60~100回程度とされていますが、1分間の脈拍が100回以上の場合に頻脈とみなされて、これが120回以上の時には病気が原因で起こっていることが疑われるため、精密検査が必要になります。
頻脈はどのくらいから?
脈が1分間に100以上になることを頻脈(ひんみゃく)といいますが、日常生活の中で運動したり、緊張や興奮が高まると脈が100以上になるのは、もちろん不整脈とはいいません。
いつも脈が速い?
脈拍が1分間に100回以上になることを頻脈といいます。 頻脈は、運動すればだれでもなりますし、発熱や緊張でも早くなりますからそのような場合には問題ありません。 病的なものとしてはバセドウ病という甲状腺(せん)の病気や貧血などが代表的で、いつも脈が早い人はそれらの検査を受けてみるとよいでしょう。
頻脈が続くとどうなるか?
頻脈が続くと、心不全をおこしやすくなったり、また、心房内に血液がたまるので、血栓(血液のかたまり)ができやすくなります。 血栓が脳にめぐって、脳梗塞の原因となることがあるので、血栓をつくらない薬を使います。
心拍数が早いとどうなる?
運動した後にバクバク、心臓に負荷をかけてしまいます。 このような心拍数が高い状態が続くと、健康に悪影響があります。 特に高血圧患者さんでは心拍数が増加するに従い、心疾患の発症や死亡のリスクが高まることが、疫学調査により確認されています。