もやもや病は脳の血管に生じる病気です。 内頚動脈という太い脳血管の終末部が細くなり、脳の血液不足が起こりやすくなります。 このため、一時的な手足の麻痺、言語障害を起こすことがしばしば見られます。 血流不足を補うために拡張した脳内の血管、“もやもや血管”が脳底部や脳室周囲などに見られることが特徴です。
もやもや病は何科?
もやもや病が疑われた場合は、脳神経外科、神経内科、小児神経(内)科などで診てもらうことが必要です. 強い頭痛、吐き気、嘔吐、意識がなくなる、麻痺、言葉が出ない、視野の一部が欠けるなどの症状が出たときは、すぐに病院を受診すべきです.
もやもや病 いつ?
もやもや病の発症年齢と原因 もやもや病の発症年齢には二つのピークがあります(下図)。 一つ目は小学校入学前後の高いピークで、二つ目は成人後(40歳前後)のすこし低いピークです。 小児ではほとんどが虚血型として発症します。 成人では半数が虚血型、半数が出血型として発症します。
もやもや病 何人?
我が国におけるモヤモヤ病の発生頻度は年間10万人あたり0.35人といわれ、男女比は1:1.8で女性に多く、約10~15%に家族性発症が見られます。 全国年間受療患者数は約6000人(1996年)となっています。 病因は未だ不明で、家族発症例では、遺伝的要因の関与が明らかとなってきています。
脳の血流が悪いとどうなる?
脳卒中による認知症 脳の血管が詰まる脳梗塞や脳の血管が破れる脳出血などの脳卒中によって脳の神経細胞の一部が死滅すると、認知症が起こります。 多くの場合、脳卒中の発症時に半身の麻痺やろれつが回らない、フラフラするなどの明確な症状が起こります。