MRIとMRAは検査装置・方法は同じですが、撮影した画像の処理方法が違い、描き出すものが異なります。 MRIが、脳の断面を詳細に写し出し、脳梗塞や動脈瘤、脳腫瘍等を検出するのに対し、MRAは血管の状態を詳しく見るために用いられ、脳動脈瘤や脳動脈閉塞等を検出します。
MRI MRA 何がわかる?
MRAはMRI装置を使用して電磁波を当て、脳の血管だけを立体画像として描き出すことができます。 MRAは造影剤を使わなくても頭と首の血管の形態、奇形や狭い部分がないか、破裂しそうな血管や詰まりそうな血管がないかを、調べることができます。
MRI CT どっち?
CTは比較的動きに強く空気や石灰化の描写が得意な検査です。 特に心臓やその周りにある肺、血管の石灰化の診断に有用です。 また、一度に広範囲の撮影が可能な検査です。 一方、MRIは骨のアーチファクトを生じやすい頭部(脳動脈・脳実質)の検査や脊椎、四肢などの関節軟部組織の描出を得意としています。
MRI 何分くらい?
A: 20分~1時間程度で終了します。 一般的にMRI検査はCT検査よりも時間がかかります。 検査部位、内容によりますが、検査時間は20分~1時間程度です。 頭部MRI検査時間は20~30分程度です。 心臓MRI検査は1時間程度かかります。
脳動脈瘤 CT MRI どっち?
ほぼ100%の脳神経外科医は頭痛診療ではCTを即座に撮影します。 一方、発症早期の四肢の麻痺などは急性期脳梗塞の診断が重要になります。 このようなケースではMRIが有用なのです。 また脳動脈瘤、硬膜動静脈奇形、サイズが小さい脳動静脈奇形や脳腫瘍、急性期脳梗塞などはCTだけで診断を付けることは不可能です。