ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「メッセンジャーRNA」の解説 mRNAは核内で酵素的に合成されてから細胞質に出て,リボソーム上に結合し,蛋白質合成におけるアミノ酸の配列を指定する遺伝暗号の役割を果たす。
mRNA どこへ?
遺伝情報を受け継いだmRNAは核から細胞質へ出て、リボソームに付着する。 ここでmRNAの遺伝情報に従い、特定のタンパク質が合成される。
RNA どこで合成される?
RNAは、DNAの二重らせん構造を鋳型として核内で合成される。
mRNA翻訳 どこで?
DNA の mRNA への転写は核で,mRNA のポリペプチドへの翻訳は細胞質のポリソームで起こる。 前核生物 ( 核をもたない ) では, 遺伝子発現のこれらのステップは同時に起こる。
mRNAの構造は?
mRNAは、リボヌクレオチドという化学構造がつながってできている(図4)。 塩基の部分は、基本的にはアデニン(A)・ウラシル(U)・グアニン(G)・シトシン(C)のいずれかであるが、天然のmRNAでは、これらの塩基の一部が化学修飾を受けている場合もある(図5a)。