血液の流れが速くなったとき、心臓の弁の開閉が悪いとき、心臓の壁や血管に穴があいている時などに生じます。 心雑音の原因としては、僧帽弁閉鎖不全症や大動脈弁狭窄症などの心臓弁膜症や心房中隔欠損症などの先天性心疾患や閉塞性肥大型心筋症などの心筋症や心膜炎などの心臓の病気が挙げられます。
心雑音の特徴は?
心雑音とは、心臓の雑音のことで、心臓の鼓動と調和せず、音律を乱しているものです。 多くの場合、血液が心臓弁や心臓近くの血管を流れる時に発する、特徴的な異常音です。 その異常な音は “雑音”で、弁の開閉時に音をたて、心臓弁の欠陥が原因のことが多いです。
収縮期雑音の原因は?
収縮性雑音をきたす疾患としては、大動脈弁狭窄症、肥大型心筋症、僧帽弁閉鎖不全症などがあります。 拡張期雑音をきたす疾患としては、大動脈弁閉鎖不全症や三尖弁閉鎖不全症などがあります。 聴診の際には、心雑音が聞こえる場所と種類でその疾患を推測します。
心雑音のレベルは?
第Ⅰ度/Ⅵ度:注意深い聴診のみによって聴き取れる雑音。 第Ⅱ度/Ⅵ度:聴診器を当てるとすぐ聴き取れるが弱い雑音。 第Ⅲ度/Ⅵ度:Ⅱ度とⅤ度の中間で強度の弱いもの。 第Ⅳ度/Ⅵ度:Ⅱ度とⅤ度の中間で強度の強いもので、耳に近く聴こえるもの。
心雑音の割合は?
健康診断などでは100人に1~2人の 割合で心雑音は聞こえます. これらの人達に自覚症状はほとんどありません. ところが精密な検査を 行うと、2人に1人は実際に心臓病があり、6人に1人は心臓手術が必要であったと報告されています.