COPD 患者さんの中には、「胸式呼吸」という、首や肩の筋肉を使った浅くて速い呼吸 . ために、効率の良い呼吸方法である「口すぼめ呼吸」や「腹式呼吸」が必要です。【知識編】効率の良い呼吸方法 · 【実践編】腹式呼吸 · 【実践編】口すぼめ呼吸
COPDなぜ腹式呼吸?
ここでは、腹式呼吸について紹介します。 口すぼめ呼吸(動画1)と組み合わせて行うことで、息切れを改善させ、呼吸が楽に行えるようになることが期待できます。 なお、腹式呼吸は横隔膜呼吸であるため、横隔膜が平低化している重症のCOPDの患者さんは、腹式呼吸で息苦しさを感じることがあります。
なぜ腹式呼吸がいいのか?
腹式呼吸によって得られる最大のメリットは、リラックス効果です。 たっぷりとお腹から息を吸い、ゆっくり静かに吐くことで副交感神経が優位になります。 副交感神経はリラックスしている状態で作用する神経ですが、腹式で呼吸すると、この副交感神経が活発に働くため、気分が落ち着いてきてリラックス効果が得られるでしょう。
口すぼめ呼吸 なぜいいのか?
COPDでは呼吸をするたびに肺の中にはき出せない空気がたまって息苦しくなりますが、口をすぼめて息をはくと、気管支の内側に圧力がかかり、呼吸が速くなっても気管支のつぶれを防ぎながら、空気を効率よくはき出すことができます。
COPD 胸式呼吸 なぜ?
COPD 患者さんの中には、「胸式呼吸」という、首や肩の筋肉を使った浅くて速い呼吸をしている方が大勢います。 ところが、胸式呼吸は疲れやすく、酸素を取り込む効率が悪くなり、息切れが生じます。 この息切れは、さらに浅くて速い呼吸の原因となり、ますます息切れを強くし、肺の働きを低下させます。