タバコを吸うと禁断症状が消えるので「気持ちが落ち着く」「ホッとする」といった気持ちになります。 これが『ニコチン依存(身体的依存)』の症状そのもので、禁煙が難しい最大の原因となっています。 また、「長年タバコを吸ってきたので習慣になっている」とか、「手持ち無沙汰の解消」といった『心理的依存』もあります。
なぜ禁煙できないのか?
喫煙者の多くが、禁煙をしたくてもなかなかできないのは、ニコチン依存症という身体的依存の状態になるためです。 たばこに含まれるニコチンが、脳の特定の神経細胞の受容体に結びつくと、快感をもたらす「ドパミン」という物質が過剰に放出されます。 そのため、ニコチンが少しでも切れると、喫煙せずにはいられなくなるのです。
禁煙で辛いのは何日目?
禁煙開始後2~3日をピークに禁煙の離脱症状(禁断症状)が現れます。 その後個人差はありますが、症状は緩やかに10~14日ごろまで続きます。 この離脱症状(禁断症状)には、いくつか種類があります。 禁煙開始後数日間は「たばこが吸いたい!」という気持ちが1日数回出現することもあります。
禁煙のイライラいつまで?
まず、禁煙約20分後には血圧と心拍数が正常に戻ります。 さらに約2日後には体内から完全にニコチンが消失し、味や臭いの感覚が戻り始め、2週間後には体内の血液循環が改善、4週間後にはつらい離脱症状がほとんどなくなります。
ニコチン依存性の強さは?
ニコチン依存症の強さは麻薬と同じくらいやっかい 喫煙を開始して約7秒でニコチンが作用し、イライラ解消が実感されるため、脳で喫煙がよいものだと認識され、ニコチン依存が強化されます。 ただし、ニコチンの影響はなくなるのも早く、イライラやストレスが再び出現します。 これが「ニコチン切れ」という離脱症状(禁断症状)です。