1つは、暑さ寒さ、傷(きず)などから体を守ること。2つめは、男性と女性のちがいを目立たせること。3つめは、体をかざることです。 かみの毛の存在(そんざい)を考えたとき、一番当てはまるのは1つめの体を守ることではないでしょうか。
なぜ毛が生えるのか?
産毛も含め体毛の役割は「体温を保つ、外からの刺激(紫外線、こすれ、衝撃など)から体を守る」というのが定説のよう。 確かに、毛が多く生えている場所には脳(頭)、生殖器(デリケートゾーン)、リンパ節や太い血管(ワキ)など大切な臓器があることから見ても、納得です。
なぜ毛を抜いても生えてくるのか?
毛乳頭の上の部分に「毛母細胞」というものがあり、この毛母細胞が毛乳頭から栄養をもらい、 細胞分裂することで毛が発生し成長します。 つまり、毛母細胞がある限り、いくら抜いても抜いても毛が生えてきてしまうのです。
なぜ脇に毛が生えるのか?
脇毛は外部からの刺激を和らげるクッションの役割があり、リンパ節を守っているといわれています。 他にも脇の下はリンパ管・毛細血管などが多く存在し、皮膚も薄いため、脇毛がさまざまな刺激から守っています。
なぜ人間には毛がないのか?
どうして、サルの仲間で人間だけに体毛がないんでしょうか。 調べてみると、その理由については諸説あるようです。 高温多湿で体温の上昇を防ぐためになくなったんだとか、人間はもともと幼型成熟(ネオテニー)で体毛が生える前の状態で生まれてくるからだとか、ノミやシラミといった寄生虫から身を守るためとか。