腸の「ぜん動運動」が過剰になった場合、腸の内容物が急速に通過するため水分の吸収が十分に行われません。 そのため、液状の糞便となり下痢便や軟便になります。 また、腸から体内への水分吸収が不十分な時や、腸からの水分分泌が増えると、腸の中の水分が異常に多くなり下痢便や軟便になります。
下痢をほっておくとどうなるのですか?
下痢が続くと脱水や栄養障害が起きたり、肛門の周りに痛みや炎症が起きたりして、心身ともに負担がかかります。 命に関わる状態になる場合もあるため、速やかに対処することが大切です。
生理中 下痢になるのはなぜ?
生理が始まると黄体ホルモンは減少し、子宮を収縮させる化学物質(プロスタグランジン)が分泌されます。 これは腸も収縮させる働きがあり、下痢が生じやすくなります。 また、生理時の不安定な精神状態からストレス性の下痢を引き起こすこともあります。
下痢 なぜ 看護?
下痢を起こす原因は、食べすぎ、飲みすぎ、消化不良、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)過敏性腸症候群、薬物や下剤の乱用などです。 食べすぎや飲みすぎで下痢になるのは、腸内容物の浸透圧が高くなって水分が腸管内に多量に保持されると、内容物の量が増え、腸の粘膜が刺激されて蠕動運動が亢進するためです。
下痢 腸蠕動 なぜ?
④蠕動(ぜんどう)運動性下痢 腸は食べた物を口側から肛門側に移動させるために蠕動運動を繰り返しています。 その蠕動運動が活発すぎると、食べた物が短時間で腸を通過してしまい、水分吸収が不十分になって下痢を起こします。