心臓が左側に寄るメカニズムについては長い間謎のままでしたが、最近の動物を用いた実験研究では胎児の原始結節の繊毛(ヒトでは線毛とも)の回転運動が臓器の左右配置に大きな役割を演じていることが明らかになりました。 心臓の位置は、左側というよりも中央からやや左寄りにあります。
心臓のはたらきは?
心臓のはたらきは、全身に酸素が豊富な血液を供給することです。 まず、全身から右心に戻ってきた酸素の少ない血液(静脈血)を肺動脈を通して肺に送り、酸素を取り込みます。 次に酸素を豊富に含んだ血液(動脈血)を左心に戻し、大動脈を通して全身に送り出します。
心臓 なぜ 逆?
心臓は、複雑かつ左右非対称な三次元構造を持つ臓器です。 その発生は、「心筒」と呼ばれる真っすぐな管状の構造の形成から始まり、それが体の右側に飛び出した「ループ状構造」へと変化し、明確な左右非対称性が現れます。 このプロセスは、心筒がCの字となることから「Cルーピング」と呼ばれます(図1)。
左房拡大の原因は?
心房拡大 心房の拡大も,心室の拡大と同じように心房内の血液の収容量が多くなること で起こります。 僧帽弁閉鎖不全症や僧帽弁狭窄症など,僧帽弁疾患による左房拡 大が代表的です。 左房拡大の場合も,それによって起こってくる心房細動などの 不整脈や心不全症状の治療が中心となります。
心臓は何でできているか?
心臓は心筋という筋肉でできており、その表面は心膜という、弾力のある膜で覆われています。 心筋は、手足などの身体を動かす筋肉である骨格筋の構造をしていながら、胃腸などの内臓の筋肉である平滑筋と同じく、自分の意思では動かせないという特殊な筋肉です。