逆流性食道炎は、効果の高い薬剤が登場したことで治りやすい病気になってきています。 ただし逆流性食道炎は再発しやすいため、治療では薬物療法と同時に、生活習慣の改善が不可欠です。 また、重度の場合や生活習慣改善と薬物療法で思わしい効果が出ない時には、手術も検討されます。
逆流性食道炎はどのくらいで治る?
胃酸の分泌を抑える薬 8週間の内服で多くの患者さんの自覚症状は改善し、食道炎(食道粘膜のただれ)を治すことができます。 酸を中和したり、酸による刺激を弱める薬制酸薬、アルギン酸塩などがあります。 服用後速やかに効果がみられますが、効きめは20〜30分程度で、症状出現時に補助的に使われることが一般的です。
逆流性食道炎 どのくらい続く?
基本的には、約2ヶ月間が投薬治療期間となりますが、胸やけなどのつらい症状がとれてとしても、治ったとは限りません。 さらに、逆流症状は、ほぼ100%再発すると言われていますので、維持療法を行う必要がある時もあります。
逆流性食道炎を放っておくとどうなる?
逆流性食道炎を放置すると・・ 胃酸の逆流が長期に続くと、バレット食道という病態を引き起こします。 バレット食道は、特殊な食道がん(バレット腺がん)の発生母地となり、食道がんのリスクが高まります。 また、食道粘膜障害が強くなると、食道狭窄を引き起こし、食べ物が通りにくくなってしまうことがあります。
逆流性食道炎は自然に治りますか?
逆流性食道炎って自然治癒はするの? 原因が一過性の胃酸逆流であれば、症状がないこともあります。 また、症状は軽微で自然に治ることもあります。 無症状の患者さんの胃カメラ検査でしばしば逆流性食道炎の『傷跡』を認めることがあります。