尿漏れ(尿失禁)とは、「自分の意思とは関係なく尿が漏れてしまうこと」と定義されています。 老若男女問わず、多くの方が悩まれる症状ですが、その原因は様々です。 原因によっては、薬物療法や手術によって症状を軽くする、あるいは治癒することが可能です。
尿漏れは直りますか?
手術というとなにやら大げさな感じがしますが、尿もれはTOT手術というテープを使う簡単な手術ですっきり治ります。 手術時間は15分程度で改善率も90%と有効です。 お腹を切るのではなく膣のところを7㎜くらい切開して行います。
尿漏れはどうしたら治りますか?
「切迫性尿失禁」の治療には、抗コリン薬やβ3(ベータスリー)受容体作動薬などの薬物療法が有効です。 飲水コントロール、骨盤底筋訓練、尿意があっても少しがまんする膀胱訓練などの行動療法を併用します。 このように尿失禁の種類や程度により、治療法は様々です。
なぜ尿漏れになるのか?
膀胱が過敏になり、自分の意思に反して収 縮してしまう過活動膀胱が主な原因となります。 脳血管の 病気(脳出血、脳梗塞など)のほか、男性では前立腺肥大症 による排尿障害、女性では加齢、閉経後による骨盤底筋(右 図参照)の緩みによる尿道括約筋筋力の低下などが背景に あります。
尿失禁が続くとどうなる?
頻尿や尿失禁は、続くとストレスがたまりうつ状態に陥ったり、また、社会的には外出が心配になり行動も消極的になるなど、生活の質の低下に繋がるたいへん煩わしい病気です。