体に必要な物質であるたんぱく質は通常ほとんどろ過されず、ろ過されたものも再び体内に戻されます。 ところが何らかの原因により腎臓が正しく機能していないと、たんぱく質が大量にろ過されてしまったり、体内に戻されるはずのたんぱく質が尿の中に混じって排出されてしまいます。 これが尿にたんぱくが出る原因です。
蛋白尿 なぜ出る?
蛋白尿の原因としては、急性腎炎や慢性腎炎などの腎臓に限局した病気と、糖尿病、膠原病、高血圧など全身の病気の一部として腎臓に障害が起きる場合があります。 原因によって治療法が異なりますので、正確な診断が必要になります。 蛋白尿が多い人ほど、透析を必要とするような腎不全に至る危険性が高くなります。
尿に蛋白が出たらどうしたらいいの?
タンパク尿(2+)以上なら迷わず医療機関へ 尿検査で異常を指摘されたドキッとされた方も多いと思いますが、タンパク尿(2+)以上を指摘されたら医療機関を受診されることをお勧めします。 医療機関では「定量検査」と呼ばれる実際1日あたりタンパク尿が何グラム出ているかを調べる検査を行うことが可能です。
蛋白が出るのは何の病気?
風邪をひいた後、ストレスや運動後、疲労、睡眠不足、水分不足などでも蛋白尿が見られることがあります。 ただ、蛋白尿が出る原因で注意すべき病気としては、急性糸球体腎炎や慢性糸球体腎炎といったものが重要です。 急性糸球体腎炎は、小児では溶連菌感染の後に見られることも多いですが、足のむくみや尿量が減るなどの症状が見られます。
尿蛋白とは何?
たんぱく尿(たんぱくにょう) 腎臓や泌尿器の機能障害で尿に必要以上のタンパク質が出てしまうこと。 健康な人の尿にはごく微量なたんぱく質が含まれますが、一定量以上のたんぱく質が排泄されることをたんぱく尿といいます。 腎臓は老廃物を含んだ血液を濾過し、尿を作る働きがあります。