牛乳のカルシウム吸収率が高い理由 CPPは、牛乳中のたんぱく質の約8割を占めるカゼインが、小腸下部で酵素によって分解されて生成します。 摂取されたカルシウムは胃の中で可溶化され、小腸で体内へ吸収されます。 小腸の上部で一部吸収され、大部分のカルシウムは下部に移動します。
何故牛乳にはカルシウムが含まれているのか?
牛乳はもともと子牛の生育のためにあります。 子牛は体重約40kgで生まれ、生後約47日で体重が2倍になります。 これほど早く成長するには、体を支える骨もしっかり成長する必要があることから、牛乳には113mg/100mlもの豊富なカルシウムが含まれています。
牛乳に含まれるカルシウムの吸収率がなぜ高いのか?
牛乳のカルシウム吸収率が優れている要因 ・たんぱく質のカゼインからできるカゼインホスホペプチド(CPP)が、小腸下部でのカルシウムの吸収を助けます。 ・カルシウムとリンの比率は1:1~1:2 のとき吸収が高まりますが、牛乳は約1:1 と理想的です。 リンが多すぎると、カルシウムが体外に排泄されてしまいます。
牛乳を飲むと骨はどうなる?
牛乳には、タンパク質、乳脂肪、糖質や水分のほかに、ミネラルやビタミンなどがバランスよく含まれています。 特にタンパク質やカルシウムが豊富なので、骨を丈夫にするといわれています。 骨には体を支え、内臓を守る役割のほかに、カルシウムをためておく「貯金箱」の役割もあるのです。
ミルクカルシウムの吸収率は?
牛乳はカルシウムが豊富なだけでなく、吸収率がもっとも高い食品のひとつです。 コップ1杯(200ml中)に含まれるカルシウムは227㎎で、吸収率は40%。 小魚や野菜に比べて、より多くのカルシウムを効率よく摂ることができます。