どんな症状? ノロウイルスは体内に入った後、小腸の上皮細胞で増殖し、胃の運動神経の低下・麻痺が伴うために主に「腹痛・下痢・吐き気・嘔吐」の症状を引き起こします。 潜伏期間は12〜48時間です。 胃をひっくり返すような嘔吐もしくは吐き気が突然、強烈に起きるのが特徴です。
ノロウイルスってどんなの?
ノロウイルス(Noro Virues)は直径が25nm~35nm(1nmは1mmの100万分の1)という電子顕微鏡でしか見えない小さい球形のウイルスです。 「小型球形ウイルス」 「ノーウォーク(様)ウイルス」と呼ばれることもあります。
ノロウイルス どんな食品?
原因食品は、水やノロウイルスに汚染された食品、特にカキを含む二枚貝が多く報告されています。 ノロウイルスは貝の体内では増殖できません。 二枚貝の生息域がノロウイルスに汚染されると、ノロウイルスを体内に蓄積してしまうと考えられています。 また、感染者の便や吐しゃ物に接触したりすることにより二次感染を起こすことがあります。
ノロウイルスは何類感染症?
感染症法では、疾患の感染力や重症度に基づき感染症を5段階に分類し、対応することとしています。 このノロウイルス感染症は、5類感染症に位置づけられた「感染性胃腸炎」の一部として、全国の定点(約3,000カ所の小児科の病院または診療所)から報告が求められており、その発生の状況について情報提供がされています。
ノロウイルス検査 どんなの?
ノロウイルスの診断は一般的には「ノロウイルス抗原検査」で行います。 糞便中のノロウイルスを検査キットで診断するもので、3歳未満、65歳以上の方は保険適応となります。 当院でも実施しており、15分ほどで結果がでます。 保険適応外でも検査は可能です。