脳内出血に脳室内出血(髄液とよばれる液体が入っているスペースに出血する)やくも膜下出血を伴っている場合、のちに水頭症を起こすことがあります。 水頭症は髄液の循環が悪くなって脳室に髄液がたまって脳を圧迫する状態を指します。
水頭症 なぜ起こる?
正常な状態では、「脳室」と呼ばれる空洞内で脳脊髄液の産生、循環、吸収の微妙なバランスが保たれています。 水頭症は、脳脊髄液が脳室系を流れて通過できなくなったときや血流内に吸収される脳脊髄液の量と産生される脳脊髄液の量のバランスが崩れたときに起こります。
脳出血の原因は何?
一方の脳出血は、長年の高血圧や動脈硬化で脳の中の細い動脈がもろくなり、破れて出血してしまうことが主な原因です。 流れ出た血液が、脳内の神経細胞を圧迫し障害を引き起こします。 高齢者では、脳アミロイド血管症(脳血管に異常なたんぱく質が沈着する病気)によって血管がもろくなって破れ、脳出血を起こします。
脳出血 意識障害 なぜ?
出血の量が多くなるにつれて意識障害が起き、多量の出血になると昏睡状態となり生命の危険が生じます。 これは、脳出血が起き、脳の中に急激に血の固まりができると、頭の中の圧力(頭蓋内圧)が上がることで固い頭蓋骨の中に入っている脳がむくんでしまって、脳幹という生命の中枢を圧迫するためです。
頭 内出血 どうなる?
頭蓋内出血(脳出血)の症状:頭痛、嘔吐、痙攣、意識障害、麻痺、発熱。 頭部打撲が原因となりやすい。 しばしば致命的となるので迅速な対応(病院連絡と補充療法)が必要。