脳梗塞では脳血管が狭まったり、塞がれたりすることで脳神経細胞に血液がいかなくなり、運動麻痺、感覚障害、高次脳機能障害、意識障害などのさまざまな症状が起こります。 脳に大きなダメージを与える脳梗塞は、治療後も後遺症として残ったり、数年のうちに再発したり……、さらには最悪の場合命を落とす可能性がある脳疾患です。
脳梗塞を放っておくとどうなる?
そのまま放っておくと、ほとんどはその後に脳梗塞を起こして、体に麻痺が残り、最悪の場合、命を落とすことになります。
脳梗塞を起こすとどうなる?
脳の一部で血液の流れが一時的に悪くなるため、半身の運動麻痺や失語症などの症状が現れます。 症状の持続時間は、数分から10数分程度が多く、大部分は1時間以内、長くても通常24時間以内に回復します。 注意すべきは、一過性脳虚血発作を起こした場合、30~40%の人がその後に脳梗塞になっていることです。
脳梗塞 どこまで回復するか?
脳梗塞の発症から約2週間までが急性期。 続いて発症から約3-6か月までが回復期。 その後は、自宅や施設に戻りリハビリを行う、維持期になりますが、最近では生活期と呼ばれています。
脳梗塞の機序は?
健康な血管であれば血液は留まることなく流れていくが、動脈硬化によって血管内に血流が滞る場所ができると、そこで血液が固まりやすくなり、血栓ができてしまう。 こうして脳の血管内に作られた血栓や、心臓から運ばれた血栓が脳の血管をふさいでしまうことで、脳梗塞が引き起こされる。