脳ヘルニアは脳圧が上昇している時に痛み、吐き気、嘔吐、目まい、判断力の低下などの多くの症状が起こります。 初期には意識障害や瞳孔が光を追えなくなる瞳孔異常が見られます。 進行すると自発呼吸困難から呼吸が異常に早くなったり不規則に遅くなったりします。
脳ヘルニアの症状は?
初期症状は意識障害と 瞳孔 どうこう の異常です。 一般的には、脳に障害のある側の瞳孔が開き(瞳孔不同)、光に対する瞳孔収縮の反応が失われます(対光反射消失)。 この時期を過ぎると呼吸が不規則で遅くなり(この前に異常に速い呼吸になることもある)、瞳孔の異常は両側になります。
脳ヘルニアを起こすとなぜ悪いのか?
後頭蓋窩に3㎝を超える大きな病変があるときや、大脳の病変によりテント切痕を超えて大脳が落ち込んできたとき、二次的に圧迫を受けて生じることもあります。 延髄を圧迫して、呼吸停止に至りますので、危険なヘルニアと言えます。
脳ヘルニアの特徴はどれか?
脳ヘルニアでは浅速性の呼吸や呼吸停止、チェーンストークス呼吸などが生じる。 脳ヘルニアは発症部位によって症状が異なるが、意識障害、散瞳や対光反射の消失、呼吸停止やチェーンストークス呼吸などが生じる。 さらに頭蓋内圧亢進によりクッシング症状(血圧上昇・徐脈)が生じる。
脳圧亢進 どうなる?
頭蓋内圧が亢進すると、灌流圧が低下し、脳血流が減少します(図3)。 さらに亢進し血圧よりも高くなった場合、血液は頭蓋内に入らなくなります。 頭蓋内圧亢進が進むと脳ヘルニアを起こし、危機的な状況に陥る場合があります。 頭蓋内圧亢進により脳組織が押し出された状態のこと。