悪性脳腫瘍と言われるものは基本的に脳の中から発生し脳を圧迫します。 脳腫瘍の場合,良性腫瘍でも放置すると脳を圧迫して様々な症状が生じ,死に至りますので治療が必要です。 良性腫瘍で最も多いのは「髄膜腫」といわれるもので脳の周囲の膜から発生する腫瘍です。 脳腫瘍の中でも最多です。
脳腫瘍の頭痛はどんな痛み?
脳腫瘍の頭痛の特徴は 鈍痛が約75%であるのに対して拍動性(脈打つような)頭痛は約25%と報告されています。 頭痛を感じる部位としては前頭部が最も多く、後頚~後頭部痛も比較的多いです。
脳腫瘍になるとどうなる?
良性でも悪性でも、脳腫瘍が大きくなると、体の片側のまひやしびれなどが起こります。 そのため、歩けない、ふらつく、言葉が出にくい、人の話すことが理解しにくい、片目が見づらい、物が二重に見える、などの症状が現れます。 また、頭痛を感じたり、てんかん発作が起きたりすることもあります。 ただし、頭痛=脳腫瘍ではありません。
脳腫瘍 の最後 どうなる のか?
最終的には脳幹が骨に押しつぶされて瞳孔(どうこう)が散大し、呼吸が停止します。 脳神経に発生する腫瘍は症状が出やすいので、早く診断されることが多いです。 特に聴神経に発生する聴神経腫瘍は片側の難聴とめまいではじまり、徐々に進行します。 ただし3分の1の例で突発性難聴の症状で発症することもあります。
脳腫瘍の余命は?
最も悪性である膠芽腫の5年生存率は10%程度、平均余命は1年半と言われます。 たとえ手術に成功しても再発した場合の平均余命は6か月と深刻です。 とはいえ、脳腫瘍全体でみると、5年生存率は75%で、ほかのがんに比べて高い数値になっています。