転移性脳腫瘍は、肺や大腸、胃などでできてしまったがんが、血液の流れによって脳にまで運ばれ、脳の中で増殖してしまうのが主な原因だ。 脳腫瘍のなかでも、最も頻度の高い腫瘍とされている。 また、血液からの流れで転移するという転移性脳腫瘍の特性上、脳の中でも特定の場所ではなく、どの箇所にでも転移する可能性はある。 18 нояб. 2021 г.
転移性脳腫瘍の好発部位は?
2.転移性脳腫瘍のひろがり方(図1) 大脳皮質と灰白質の境界部分が好発部位といわれていますが、実際は頭蓋内のどこにでも生じます。 周囲の脳組織を圧排して大きくなっていきます。 腫瘍の影響で、その周囲の脳組織にむくみ(脳浮腫)を生じることが多く、腫瘍そのものよりも広範囲にわたって広がることも珍しくありません。
転移性脳腫瘍の症状は?
症状について 小さな転移性脳腫瘍であればほとんど症状を出しませんが、放置すれば確実に腫瘍は増大し脳を圧迫して麻痺や言語障害、痙攣発作などを引き起こし、さらに悪化すると意識障害や命にかかわる状態となります。 転移性脳腫瘍は、腫瘍周囲に脳浮腫を生じ、症状をさらに悪化させます。
転移性脳腫瘍 何科?
脳転移が認められても、治療により局在症状、脳圧亢進症状の除去をはかることでより良い生活を回復、維持することが可能であり、脳転移が見つかった場合、脳神経外科専門医と相談されることが重要でしょう。
転移性脳腫瘍の生存率は?
以上のような治療をもってしても、転移性脳腫瘍の5年生存率は、単発例で約15%、多発例で約6%程度です。 平均生存期間は10か月程度と短く、極めて予後不良です。