1つ目の内臓痛は、消化管が伸(の)びたり縮んだり、けいれんしたりしたときに、内臓の神経を通じて感じる痛みです。 2つ目の体性痛は、腹膜(ふくまく)や腸間膜(ちょうかんまく、小腸を包んで支えている膜)、横隔膜(おうかくまく)といった機関に通っている知覚神経が刺激(しげき)されて起きます。
なぜお腹が痛くなるのか?
腹痛の原因となる主な疾患 急性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、大腸の炎症性疾患、腸閉塞などの胃腸の疾患はもちろん、膵臓や腎臓、胆のうの疾患でも、腹痛を起こすことがあります。 内臓の疾患の中でも、盲腸炎としても知られる虫垂炎では、上腹部から下腹部にかけて痛みが生じます。
お腹が張って痛いのはなぜ?
「お腹が張って苦しい」、「お腹が重い」、「お腹がゴロゴロする」などの消化管にガスがたまって生じるものと、「胃が重苦しい」、「胃に不快感がある」など胃の運動機能が低下して起こる胃部膨満感です。 その他、液体貯留(腹水)、腹腔内の炎症・腫瘍、妊娠が原因で腹部膨満感がみられる場合があります。
おへその周りが痛いのはどうして?
中腹部(へそ周辺)の痛みは腸の病気による原因がほとんどです。 右下腹部痛では虫垂炎が代表的です。 左下腹部痛では大腸の病気が疑われます。 腸炎の場合には下痢の症状がともなうことがあります。
便意 お腹が痛い なぜ?
便秘によって腹痛が生じるのはなぜ? 上記のようなメカニズムによって便が大腸内にどんどんたまっていくと、その過程で大腸内に存在する細菌がたまった便を発酵させてガスを発生させます。 すると大腸には便やガスが増えていくため、大腸が圧迫されて腹痛が生じるようになるといわれています。