「パーキンソン病」とはどのような病気ですか 振戦(ふるえ)、動作緩慢、筋強剛(筋固縮)、姿勢保持障害(転びやすいこと)を主な運動症状とする病気で、50歳以上で起こる病気です。 時々は40歳以下で起こる方もあり、若年性パーキンソン病と呼んでいます。
パーキンソン病はどうなるのか?
パーキンソン病では、黒質のドパミン神経の減少に加え、他の中枢神経や自律神経もダメージを受けます。 これにより、手足の震えなどの代表的な症状に加え、精神症状や自律神経の障害があらわれることもあります。 「抑うつ」や「幻覚」を伴う場合があります。 また、高齢で重度の患者さんでは、「認知症」を合併することもあります。
パーキンソン症候群の病名は?
手のふるえや筋肉のこわばり、歩きにくさなどパーキンソン病のような症状をきたすと、 “パーキンソン”と診断されることがあるようですが、“パーキンソン”という病名はありません。 パーキンソン病を含め、パーキンソン病のような症状をきたす疾患の総称を、パーキンソン症候群といいます。
パーキンソン病とパーキンソン症候群の違いは?
パーキンソン病は、脳の中の神経の伝達物質であるドパミンを作る細胞(ドパミン神経細胞)が減ってしまうために起こる病気です。 しかし、ドパミンが欠乏する病気はパーキンソン病の他にもあります。 「ドパミンが欠乏していてもパーキンソン病ではない病気」をまとめてパーキンソン症候群と呼びます。
パーキンソン病 どこの病気?
パーキンソン病は、脳内の神経伝達物質の1つであるドーパミンが不足し、手足のふるえ、ぎこちない動作、小刻みの歩行などの症状があらわれる進行性の病気です。 ドーパミンの不足は、脳の黒質(こくしつ)という部分の神経細胞が減少するために起こりますが、その原因はまだ分かっていません(※1)。