膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)は、ひざにあるお皿の骨(膝蓋骨)が正常な位置から内側あるいは外側にはずれてしまう病気です。 膝蓋骨を英語でpatella(パテラ)ということから、膝蓋骨脱臼は「パテラ」とも呼ばれています。
パテラって何?
犬の膝蓋骨脱臼 膝蓋骨脱臼とは、膝のお皿が本来あるべきところからずれてしまうことで、後ろ足に(膝関節に)力がはいらなり歩き方に異常が出る病気です。 脱臼が続くと靭帯や軟骨、骨などに損傷を与えてしまいます。
パテラ どうなる?
膝蓋骨は常に脱臼した状態となり、指で押しても整復できません。 骨の変形も重度となり、膝の関節を伸ばすことができないので、足を曲げてうずくまるような姿勢で歩いたり、最小限しか地面に足を着けないような歩き方になったりします。
パテラ なぜなる?
パテラには先天性と後天性の2つの原因があります。 先天性の原因はお皿を支える靭帯が弱いなどの膝関節周辺の形成不全です。 一方で、後天性の原因は、ソファーなどからの転落や打撲による外傷で、膝への過度な負荷がかかることで発症します。
パテラ どこ?
後肢の膝関節にある、いわゆる「皿」(膝蓋骨)が、溝(滑車溝)の内側や外側に外れる疾患です。 大部分が遺伝的な原因によって起こりますが、まれに事故などによって後天的に起こる場合があります。