片方だけ常に鼻詰まりを起こしている場合には、鼻中隔弯曲症の場合が多く、片方だけに鼻茸ができている可能性もあります。 左右が交互に鼻詰まりを起こす場合は、鼻中隔弯曲症が疑われます。 鼻血を伴なう場合には、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎のほか、鼻内腫瘍の疑いもあります。
必ずどちらかの鼻が詰まってる?
鼻づまりの症状がなくても「右に比べて左の通りが悪い」といった、鼻の状態には左右差があります。 また、風邪を引いたときや花粉症の時期などに、片方ずつ交互に鼻がつまることもあると思います。 これは「ネイザルサイクル」と呼ばれる現象で、自律神経が両方の鼻が同時に詰まることがないように調整してくれているのです。
なんで鼻づまりになるのか?
かぜのウイルスに感染した鼻の粘膜は、抵抗力が落ちるので細菌にも感染しやすくなります。 細菌に感染すると、透明で水っぽかった鼻水が、黄色や緑の粘性のある鼻水に変わります。 さらに、副鼻腔炎になると、鼻腔内に粘性の高い鼻水がたまり、鼻づまりの原因となります。
鼻が詰まった時にはどうしたらいいの?
抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬の内服、点鼻薬などによる薬物療法、ネブライザー治療などを行います。 根本的な治療のためには、鼻中隔の骨・軟骨を一部切除する「鼻中隔矯正術」と、腫れた鼻粘膜を切除する「粘膜下下鼻甲介切除術」を同時に行う手術療法で対応する必要があります。
いつも同じ側の鼻が詰まる?
しかし、強く曲がっているために、いつも鼻が詰まって、口呼吸やいびき、においがわからないなどの症状がある場合を鼻中隔弯曲症といいます。 いつも同じ側の鼻ばかり詰まる人は、この病気の疑いがあります。 鼻づまりなどの症状が改善しない時は治療(鼻中隔矯正術)の対象となります。