なぜ妊娠中は貧血になりやすいのかというと、妊婦さんはヘモグロビンの生成に関わる鉄分の多くをお腹の赤ちゃんに吸収されてしまうからです。 鉄分の吸収は赤ちゃんの成長にとっても不可欠なことであり、そのため割合でみると妊娠中の4人に1人の女性が貧血に悩まされやすいとされています。
妊婦 貧血 なぜだめ?
妊娠中に鉄欠乏を引き起こすと、母体から鉄を受け取っているお腹の中の赤ちゃんへ影響を及ぼす可能性があります。 鉄欠乏が進むと貧血となり、更に胎児へお影響は大きくなる可能性があります。 また出産で血液は失われ、貧血は更に悪化し、その結果産後うつを発症する可能性があります。
妊娠性貧血 いつ?
妊婦貧血は全妊娠の 20 %に発症し、その大部分は妊娠に起因する鉄欠乏性貧血、葉酸欠乏性貧血または両者を 合併したものです。 妊婦健診では、一般的に妊娠初期(妊娠 8-10 週頃)、中期(妊娠 24 週頃)、後期(妊娠 36 週 前後)の計 3 回、血液検査にて Hb 値、Ht 値、白血球数などを調べます。
鉄分 妊娠中 なぜ?
妊活・妊娠中では、特に鉄が多く必要となるのは赤ちゃんが大きくなってくる妊娠中期から後期。 赤ちゃんの体や、臍帯(赤ちゃんと胎盤をつなぐ器官)と胎盤に鉄を貯蔵したり、循環する血液量が増加するため赤血球の量も多く必要になります。 また、授乳中も母乳を通して赤ちゃんに鉄を与えるため、出産後にも重要な栄養素です。
貧血 早産 なぜ?
早産とは 妊娠中は月経がなくなるため、鉄の排泄量は減少しますが、胎児や胎盤の発育のための鉄の必要量は増加します。 そのため、妊娠中は鉄欠乏性貧血になりやすいものです。 軽い貧血では自覚症状はありませんが、重い貧血になると、動悸、息切れ、疲れやすい、脱力感、立ちくらみなどの症状が起こります。