破骨細胞はこつさいぼう osteoclast 骨を破壊して吸収する骨吸収能をもつ細胞。 血液細胞(単球)から分化するとされ、核を十数個~100個程度もつ直径20~100マイクロメートルに及ぶ巨細胞で、自ら骨を破壊し吸収してできた骨表面の凹み(侵食窩(か)、ハウシップ窩)にしばしば存在する。
破骨細胞 何由来?
一方,破骨細胞は単球/マクロファージ系前駆細胞を由来とし,細胞融合を繰り返して分化した多核の巨細胞である. 破骨細胞は骨基質に接着すると極性化して,骨吸収を行うための特徴的な形態を示し,酸(H+,Cl-)やタンパク質分解酵素(cathepsin K,マトリックスメタロプロテアーゼ9など)を分泌する.
破骨細胞 何から分化?
破骨細胞は大型かつ樹枝状の運動性細胞であり、骨吸収を専門に行う。 骨髄由来の単球マクロファージ系の前駆細胞が分化・融合して破骨細胞になることが知られており、数個から数十個の核を有して細胞質は好酸性を示し、酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼ活性を有する。
破骨細胞 何を分泌?
破骨細胞は波状縁と呼ばれるひだ状の細胞膜構造 体から酸とプロテアーゼを分泌し,石灰化した骨基 質とその中に存在するコラーゲンなどのタンパク質 を分解する(図).
破骨細胞 何細胞?
破骨細胞は血球系の細胞であり、その分化はRANKL(注5)というタンパク質によって誘導されます。 1990年代後半に、骨髄細胞をRANKLで刺激することで破骨細胞を試験管内で誘導する培養系が確立され、破骨細胞生物学は格段の進歩を遂げました。