【食事中に突然、息ができなくなったり、誤嚥が起こったら、まず、気管食道科専門医に相談してください。】
気管に食べ物が入ったまま どうなる?
通常は気管に食べ物などが入ってしまった場合、むせることで気管から異物を排出する反射機能が働く。 誤嚥性肺炎とは、この機能が鈍ることで排出できなかった異物が肺に入ったままになってしまい、肺の中で炎症が起こることをいう。
食事の時むせるのはなぜ?
最大の原因は「加齢」 飲み込みにくい・むせるといった症状の最大の原因は「加齢」です。 年を重ねるに連れて、のど周辺の筋力が低下すると、飲み込む機能が衰えやすくなるからです。 機能の衰えにより食べもの・飲みものがうまく飲み込めず食道ではなく気管に入ると、気管が飲食物を排出しようとしてむせてしまうことがあります。
肺に食べ物が入ったらどうなる?
若い人であれば、仮に肺に食べ物が入っても、むせて、食べ物を咳と一緒に吐き出します。 高齢者、中でも認知症や脳卒中の患者さんは、この咳反射も低下しています。 つまり、誤嚥しやすい、誤嚥しても吐き出せないため肺炎が起こるのです。 誤嚥性肺炎を治すことはできます。
気管に入ったらどうする?
気管に入ってしまったものを吐き出す必要があります。 頭を低く前傾姿勢にすることで、咳をして吐き出しやすくなります。 むせ込みが落ち着いたら、大きく深呼吸をしましょう。 また、むせているときにお水を飲むのは、かえって危険なのでやめましょう。