気管切開口(カニューレ)からも空気を吸うことができます。 吐く息は大部分が気管切開口から出て行くため、声帯を震わせることがほとんどできませ ん。 したがって声はほとんど出せません。 声を出すためにはベンチレーターやカニューレの口にスピーキングバルブを接続する必要 があります。
気管切開 なぜ声が出ない?
気管切開に入れる管(くだ;気管切開チューブ)は、気管より少し細いものを選びます。 気管切開をした方の空気の出し入れは、気管切開部がおもになりますが、チューブのわきの気管からも空気の出し入れは行われます。 そのため、ふつうよりは弱めで、金属性の声とはなりますが、会話に支障をきたすことはあまりありません。
気管切開したらどうなる?
気管切開によるデメリットは外科手術によるリスクです。 手術では気管を切開するため術後は創部の衛生をしっかりと管理しなければなりません。 感染や気管内の出血、気胸、肺炎など合併症のリスクもあります。 リスクを小さくするためには設備や医療従事者が揃っていることが必要で、ある程度の規模の医療機関であることが必要となります。
気管切開 どんな病気?
気管切開は、どんなときに行うの? 気管切開は、気管挿管が長期にわたる(または長期化が見込まれる)場合、自己喀痰が困難な場合、経口気管挿管が困難な場合、頭頸部領域の手術・外傷に付随する場合などに行われます。
気管切開 いつ閉じる?
気管切開孔が閉鎖するまでの時間は、患者さんの状況に応じて変化します。 平均では1.5ヶ月程度ですが、平均値にとらわれずに患者さんへの指導を実施していくことが大切です。 また、毎日の創部の状況や発声の状況、気管切開孔からのリークの状況を確認し、しっかりとケアを実施しながら患者さんの不安の軽減に努めましょう。