鉗子分娩・吸引分娩が行われる状態 ・子宮口が全開大しており胎児も下がって後もう少しという時に分娩の進行が止まってしまった場合。 ・母体の疲労や微弱陣痛、胎児の回旋異常でお産が進行しない場合。 ・母親に合併症(心疾患・妊娠高血圧症候群)があり、あまりいきませることが出来ない場合。 ・胎児の心音が急激に低下した場合。
鉗子分娩の読み方は?
かんしぶんべん【鉗子分娩 forceps delivery】 鉗子という篦(へら)状の器械で胎児の頭部を挟み,牽引して胎児を速やかに娩出させる人工分娩法。
なぜ鉗子分娩になったのか?
鉗子分娩は吸引分娩に比べて赤ちゃんを引っ張る力が強いため、出産が長引いてお母さんの体力の消耗が激しい場合や、赤ちゃんの状態が悪い場合など、すぐに出産を終えなければ危険と判断されたときに行なわれます。 日本では吸引分娩が多く行なわれていますが、海外では鉗子分娩が主流です。
鉗子分娩の危険性は?
赤ちゃんの顔には鉗子による圧迫痕ができやすくなりますが、通常 2~3日で消えます。 いずれの方法もリスクがあります。 母体へのリスクとしては通常の分娩より傷が 大きくなりやすい会陰損傷のほか、おしっこの感覚がなくなる膀胱麻痺があり ます。 数日で感覚は戻りますが、退院後も自己導尿が必要となる場合もあります。
吸引分娩の吸引圧は?
吸引圧450∼600mmHg,牽引圧10∼15kg を守り,行うことが,児の損傷を最小限に する.