発症には、性格、生育歴、ストレスや感染症など、多様な要因が関係していると考えられていますが、なぜ強迫性障害になるのか、原因ははっきりとはわかっていません。 しかし、なぜ症状が続くのか、なにが影響して症状が悪化するか、などは解明が進んでおり、積極的に治療に取り組めば治ることも可能です。
強迫性障害 どんな性格?
「強迫性障害」は真面目で几帳面、細かいことにこだわるという性格の人に比較的多くみられます。 発症のきっかけには、男性の場合、学業不振や進学、過労など、女性は異性関係、結婚、妊娠、出産、育児の悩みなどが多くみられます。
強迫性障害の行動は?
自分の意思に反してある考えが頭に浮かんで離れず(強迫観念)、その強迫観念で生まれた不安を振り払おうと何度も同じ行動を繰り返してしまうこと(強迫行為)で、日常生活に影響が出てしまう状態をいいます。 例えば、手が不潔に思えて過剰に手を洗ってしまうことや、戸締りなどを何度も確認せずにはいられないといったことがあります。
強迫性障害は、どの精神疾患に分類されるか?
現在、強迫性障害は「精神性障害、ストレス関連障害および身体表現障害」のひとつに分類されています。 医師は診察の結果を、これらの診断基準に照らし合わせ、強迫性障害であるかどうかを診断します。 又、強迫症状はうつ病、統合失調症など、他の精神疾患でもみられるため、それらとの鑑別が必要です。
強迫性障害の受診の目安は?
次のようなサインがあれば、専門の医療機関に相談することを考えてみてください。 手洗いや戸締まり確認に時間をとられる、火の元を確認しに何度も家に戻る結果常に約束に遅れるといった弊害や、日々の強い不安や強迫行為にかけるエネルギーで心身が疲労して健全な日常生活が送りにくくなってきます。